話す・聴く・食べるを支える言語聴覚士の仕事内容

言語聴覚士の仕事は、話したり聞いたり、食べる(安全に飲み込む)などに関して問題を抱えている人を支える仕事です。
業務として、上手く離せない、文字が読めない、話が理解できないといった問題がある人に、訓練やリハビリを行います。
聴覚に障害がある人には、訓練や指導、検査や補聴器のフィッティングなどを実施します。

嚥下障害を持つ人に対しては、飲み込み時の状態を把握するため、食事の取り方の観察を行います。
そこで嚥下に関する機能の評価を下し、訓練をしています。
同時に、舌の動かし方の指導をする場合もあります。

そのほか、発達障害などを持つ子どもの、言葉の発達の遅れなどに対し、訓練をして、コミュニケーション力を育てるような仕事もあります。
その際は、保護者に日常的な訓練のアドバイスを伝える必要性も出てきます。
また、記憶が衰えていたり、話が理解できなかったりする患者に対し、積み木や図形のカード等を使い、知能や心理の検査および会話の訓練をするようなケースも挙げられます。

言語聴覚士が働く場所は、主に医療機関が中心となります。
リハビリテーション科だけではなく、口腔外科や小児科、耳鼻科や形成外科など幅広い科で活躍しています。
医療現場以外では、老人保健施設や特別養護老人ホーム、障害福祉センター、小児療育センターなどがあります。
教育機関としては、特別支援学校や通級者指導教室、養成校や教育機関といった場所も挙げられます。

一日の仕事の流れは、勤務先によって違うものの、緊急対応や夜勤といったものはほとんどありません。
そのため、比較的ワークライフバランスを重視した働き方ができるでしょう。